株式投資 相場格言から学ぶ儲ける売買タイミング7選

ここまで、投資で失敗しないための、そして株式市場で成功するための方法として、「投資の心得」、「株の勝ち方」、「銘柄の選び方」、「値動きを読むツボ」という4つの切り口で株の相場格言を見てきました。

銘柄の選び方がわかり、値動きの読み方を知り、勝ち方を学び、投資の際の心得を研究したら、あとは、儲けるための売買のタイミングをどうつかむかです。

そこで今回は、売買のタイミングがわかる格言を7つご紹介します。

1.下がりっ鼻を売り、上がりっ鼻を買う

相場で成功するには、底値で買い、高値で売ることです。ところが、底値で買うことも高値で売ることも実際には難しいのが現実です。前回の記事で取り上げた格言にもありましたように、「天井三日底百日」といって、天井で売り抜けるつもりがそのタイミングをのがしてしまったり、また、底値付近にある銘柄は長い間底を這いつくばってなかなか上に上がってこないため、しびれを切らして売ってしまう、あるいは待っている間に買い値からさらに下がってしまうなどということが起こります。そのため、安いとわかっていてもなかなか手がでないものです。

ですから、底値圏にある銘柄に目を付けたら、上がり始めるタイミングを見てその上がりっ鼻を買いましょうというのがこの格言です。

また、天井三日と言われるとおり、上がった株が下がり始めると勢いよく下がっていきます。そのため、売るときにはタイミングを逸しない心掛けがよりいっそう必要になります。下がり始めたらその下がりっ鼻を素早く売り抜ける、これが重要だと教えてくれる投資格言です。

2.3割高下に向かえ

これは日本で生まれた相場格言です。株価の上昇下降は、上昇トレンドにあれば上方向に、下降トレンドにあれが下方向に、ずっと一方向に動き続けるものではありません。必ず途中途中で調整を交えながら全体として上昇トレンドを描き、下降トレンドを描いていきます。

「3割高下に向かえ」とは、この、トレンド途中の小幅な調整局面での売買の指針になる格言です。

どういうことかと申しますと、安値から3割値上がりしたら調整が来る可能性が高いため一旦利食いをし、高値から3割値下がりしたら調整が終わってまた上昇トレンドに復帰する可能性が高いため買いましょうというもので、大きなトレンドの中の小幅な調整局面でも売買を繰り返して儲けたい人の目安になる数字を示しています。

また、市場には、1回の大きな波で数倍または数分の1になるような大相場を演じる銘柄よりも、1年に3割程度の値動きの銘柄のほうが圧倒的に多いものです。その場合には、この「3割」という数字が、そのまま天井と底を意味する場合もあります。いずれにしても、「3割」という数字がポイントだということになります。

 

3.3割の利食いが6回続けば、元本は4倍に増える

ピーター・リンチの言葉で、前述の「3割高下に向かえ」は日本で生まれた格言ですが、こちらはアメリカの有名ファンドマネージャーが発した格言です。異なる国の相場師が、それぞれ3割という数字を重要視しているというのは、それが核心を突いた数字だからなのでしょう。「3割」という数字には市場参加者の心理や相場を動かす何かがあるようです。

またピーター・リンチの言葉には、1度の売買で株価が何倍にもなるいわゆる大化け株やホームラン銘柄を狙うよりも、3割を積み重ねていくほうが成功するという意味も込められています。大化け株にはそうそうぶち当たるものではありませんし、大化け株で一度美味しい思いをすると相場に対する姿勢も相場勘も狂ってしまい、トータルで見ればそれが災いとなる場合が多いのです。ですから一発ホームランではなく、着実に自分の投資スタンスと手法を磨き上げていくやり方のほうが長期的に儲けられるということをこの格言は教えてくれます。

4.着眼大局、着手小局

相場の世界で言うところの「着眼大局」とは、世界や日本といった全体の局面を注視しておくという意味です。つまり、アメリカのNYダウや日本の日経平均、近頃では上海総合なども多少は気に掛けておく必要が出てきたと思いますが、総じてダウと日経の大きなトレンドがどっち方向かということ、また世界のお金の供給を管理しているFOMCや日銀がお金の蛇口を開けているのか閉めようとしているのか、そういった大局的なことを見ておくべきだということです。

「着手小局」とは、いざ手を付けるときには、1個1個の銘柄を慎重に調査チェックし、有望な銘柄を選び出していくということです。そして選び出した銘柄の売買のタイミングを見極めていくためにはその銘柄のチャートもきちんとチェックする必要があります。

「着眼大局、着手小局」は、投資をする時期かどうかの決定は大局を見て行い、投資をする時期だと判断したら、次に個別の銘柄を調査してより有望な銘柄を見つけ出します。そうやって、大局眼と小局眼を二刀流の名手宮本武蔵さながらに駆使して投資の成功率を上げていこうという格言です。

5.若い相場は目をつぶって買え

「若い相場」とはどういうことかといいますと、株価が上昇相場に入ったばかりの、「産まれたてホヤホヤの株」ということです。そういう株を見つけたときには、思い切って買ってみましょうという格言です。

「目をつぶって買え」とは言っているものの、筆者はこの格言を皆さんにお伝えする時には「調査検討を済ませた上で」という前提ワードを付けたいと思います。投資をしている人なら当然知っているものとして省いて伝わっているように感じます。どんな時でも、手掛けるときには調べることが大前提です。

6.アタマとシッポはくれてやれ

この格言は投資をしない方でも知っている有名な言葉ですね。

十数年前にテレビで放送されたドラマ、ビッグマネー(浮世の沙汰は株しだい)の中で、植木等さんが演じた相場師小塚泰平が長瀬智也さん演じる白戸則道に言ったセリフとして有名になりました。

このぐらいが底値かなと検討をつけても、思いに反してそこからまだ下がってしまうと、一番安いところで買おうと思って待つことがあります。そうするとふいに上がって、最初に検討を付けていた値段より上に行ってしまうことがあります。そんなときには、待っていた株価をみすみす見過ごしてしまったわけですから、わざわざ高い値段で買う気がしませんよね。でも底値界隈なのですからまだまだ上昇すると理性ではわかっています。このようなパターンの時には感情が邪魔をします。また、売る時も同じようなことが起こります。

「アタマとシッポはくれてやれ」という格言は、このような感情からくる弊害をスッと外してくれます。また、最初から「アタマとシッポはくれてやっていいんだ」と思いながら余裕を持って売買をすれば、判断を誤ることも減ってきます。買うときには一番安いところではなく上がりっ鼻を買う、売るときにはまだ上がるかもしれないけれどいち早く売り抜ける。「もっと安く買えたのに」「もっと高く売れたのに」という欲と感情を、うまく処理してくれるありがたい格言です。

7.トレンドはフレンド

相場でいうところのトレンドとは、全体的な方向性、流れです。いま相場がどっちの方向へ向かって動いているのか、そしてその方向性はしばらく変わらないものなのか、そうした相場のトレンドを意識しておくことは、相場を自分の友達にするようなものだと言っています。

 

 

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